田村さよならコンテンツ

【田村さよならコンテンツ】わたしがいた証を、ここに。

田村めぐみ

田村めぐみ

UPDATE 2020.10.30

アイタイスに入社して1年半。わたくし田村は、2020年10月をもって退社することとなりました。
11月からは大分県民にもどります。

ある日の社内ミーティングで雨森さんから「退職に関するコンテンツをやってよ」と言われ、
前回は社長と西村さんに『チャットインタビュー』をしました。


ぶっちゃけトークvol.1

ぶっちゃけトークvol.2

そして、今回はなにをするかといいますと……
念願のフォトブックをつくったので、
それを報告し、中身を紹介してみます! パチパチ〜。

実は、スタッフページの『やりたいこと』という項目に
「自身で撮影した写真に、キャッチコピーを加えたフォトブックをつくりたい」と書いていたのです。

その夢を実現するべく、まずは構成を考え、
私の友人にモデルをお願いして、撮影を行いました。
さらにそこから、現像(写真の修正)をして、入稿作業といった流れです。

これら一連の作業、文字にすると簡単に見えますが、思っていた以上に大変。

ですが! 完成した今は、達成感に満ちあふれております。
無事にできてよかった……。

「せっかく作ったんだし、そこに込めた自分の思いを語っちゃお〜!」ということで、
今回は、完成したフォトブックの解説をしていきたいと思います。

さっそく、ページを見ていきましょう。

まずは表紙から。

タイトルは『小さな箱、小さなわたし』

『小さな箱』は、アイタイスのこと。
そして『小さいわたし』とは田村のことを指しています。
これに関しては本文の中で詳しく語っているので、ここではこのくらいにしておきます。

写真はわたしたちのオフィスです。
誰もいない空間って、なんだか……悲壮感がありますよね?

“さよなら”をイメージさせるために、モノクロにしています。

始まりは、いつものムチャブリ。

 

「退職にまつわるコンテンツをつくってほしい」
ある日、社長に頼まれた。

わたしは、2020年10月で退職する。
これまでコピーライター、ときにはカメラマンとして働いてきた。
その1年半の集大成としてこのフォトブックを作成する。

テーマにしたのは、社名である『I-tie-S』。
この文字にどんな意味が隠されいるのかを考えてみた。

これから紹介する言葉は、妄想かもしれない。
でもたしかに“わたし”はここにいた。
その証をこの1冊に。

画像だとコピーが見えにくいので、このように紹介していきますね。

導入部分となるこの見開きで、この本がどんなものなのかを説明しました。

お別れすることが前提のフォトブックなので、
情緒に訴えるようなトーンでコピーを書いています。

わたしたちの会社名である『I-tie-S』は、
私は S をむすぶ』という意味から命名されたもの。
そしてここでの『S』は「Something / Somemone」を示しています。

と同時に……

お仕事を通して、たくさんの人・企業に『会いたいス』

『空いたイス』は全部ねらう!

お客様と真摯に『相対す』

という意味も込められています。

そんなたくさんの思いが込められた『I tie S / アイタイス』ですが、
実際に働いてみると、さらにいろんなものが見えてきたんです。

そこで、それぞれの要素から連想できる言葉と写真をリンクさせて作品をつくることにしました。

『I』

 

『I』から連想したもの

identity 独自性

imagination 想像力

invisible 見えないもの

『独自性』……アイタイスはみんな個性が強い。たぶんわたしもですけど(笑)。

『想像力』……コピーライターやカメラマンとして仕事をする中で、想像力はとても大事だと気がつきました。

『見えないもの』……相手の内に秘めた思いなどは目に見えないもの。それを言葉として表現するのがコピーライターの役目だと感じました。

『tie』

『tie』から連想したもの

tie 結ぶ

retie もう一度

bittie ちいさい

『結ぶ』……わたしとあなたを、そしてあなたと誰かを、『言葉』を中心としたクリエイティブで結びつける光景を何度も目撃してきました。

『もう一度』……一度社会人を辞め、専門学校に入り、二度目の就職。これまでとは違う自分を見つけて再挑戦したいと思ったんです。

『ちいさい』……3人という会社。ワンルームの事務所。そして152センチのわたし。今はまだ小さいですが、これからもっともっと大きく成長していきます。わたしの身長だってまだ伸びるはず!

『S』

『S』から連想したもの

suddenly ふいに

sincere 誠実

self 自分自身

『ふいに』……アイタイスはむちゃぶりが多い。社長は入念に考えているとは思いますが、わたしからすると、ほんとに急なんです(笑)

『誠実』……入社初日に「お客さまがいてはじめて我々がいることを絶対に忘れてはいけない」と言われました。アイタイスはお客さまを笑顔にできるように、誠実な気持ちで仕事に取り組んでいます。

『自分自身』……入社してから自分と向き合う時間が増えました。わたしはどんな人間で、何ができるのか、そして何をしていきたいのか。すべてが分かったわけではないですが、確実に自分自身に寄り添えるようになりました。

『I tie S』

『ItieS』に込められているものは最初に書きましたね。

お仕事を通して、たくさんの人・企業に『会いたいス』

『空いたイス』は全部ねらう!

お客様と真摯に『相対す』

これは何も付け加えません。

この3つの中にわたしが見てきた『アイタイス』がすべて含まれていて、
またこれからも変わらないものだと信じています。

大好きな場所。

 

わたしと上司、そして社長と上司は、
それぞれ“先生と生徒”の関係だった。
それがある日を境に、“上司と部下”に変化したのだ。
なんとも不思議な感じ。

そんなアイタイスにいると、なぜか安心した。

これ以上の居場所は、到底見つからないと思う。
ありきたりな言葉だが、わたしはここが大好きだ。

こんな言い回しは、とりようにとっては安っぽいし、
また嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、
わたしはこの会社に出会えて、本当によかったと感じています。

ちなみに西村さんは社長のことを未だに『先生』と呼んでいるんです。
普通の会社でなかなか聞かないですよね(笑)

2人は何をしているの?

わたしがカメラをセッティングしている合間、
2人がとても楽しそうにしていたので、パシャリ。

社長のポーズは……何なのか、わかりません(笑)
でもふたりともとてもいい表情ですよね。

この雰囲気を伝えたかったので、この見開きは、あえて言葉はなしです。

数すくない3人の集合写真……

鼻につけている赤い丸は、アイタイスのロゴの赤丸をイメージしたもの。
(ロゴはこのサイトの左上にずっといますよ)
合成したわけではなく、ピエロの仮装をする時に使うものを本当に鼻につけています。

3人で写っている写真はほんの数枚しかありません。
今となってはもっと撮っておけばよかったなと思いますね。

この写真たちがわたしの大切な思い出になりました……。

宝と笑顔。

  

五反田にある小さなワンルーム。
その箱からは、たくさんの『宝』と『笑顔』が生まれる。

社長は同じ服しか着ず、夏はほとんど半ズボンを履く。そしてコテコテの関西人だ。
上司は無愛想に見えるが、実はとても優しく、スタイルも抜群にいい。
この2人がつくり上げるものは、キラキラと輝いて、見るものを魅了する。
それを一番近くで感じれたことが、
わたしにとっての『宝』であった。
そして、ここにいるだけで、自然と『笑顔』も生まれていった。

“わたし”はここからいなくなる。
ただ“わたし”がいたことは、変わらない

2人の変わったクセや行動を毎日見ていると、
いつの間にか、それがあたりまえになっていきました。
その変化が嬉しかったり、もう見れなくなると思うと少しさみしかったり。

でも『田村めぐみがいた』という事実は、きっと記憶として残りますよね。
それはとってもありがたいこと。もう胸いっぱいです!

言わなかった言葉。

ラムネを食べる光景と、ほのかに香るタバコの匂い。
やさしさとまじめさと、そしてユーモアをたくさんくれたところ。
のっぽ2人と、小さなわたし。

ありがとう
そして、またどこかで。

『ラムネ』はもちろん社長。そして『タバコの匂い』は西村さん。

アイタイスを離れて、どれだけ時が経ったとしても、
この2つを感じた時、きっとわたしは《のっぽ2人》を思い出します。

実は最後の言葉を『さよなら』にしていましたが、すぐに消しました。
また会えると思っていますから。絶対!

希望の意味を込めて『またどこかで』。

いつも追いかけていた大好きな光景。

みんなで取材に行くとき、一緒にご飯に行くとき、
わたしは2人の後ろを歩くのが好きだったんです。

たくさん見てきたこの後ろ姿を、最後のページに。

いかがでしたか?

ページ解説は、これで終わりになります。

今回のフォトブックは、photobackというサービスの『フォリオシリーズ』で作りました。
公式サイトにわたしの作品が掲載されているので、よかったらチェックしてみてください。

作品ページ

そしてこれがアイタイス・田村として最後のコラムになります。

やったことのない仕事、知らない業界、男性2人の会社。
不安がなかったかと言われたら嘘になります。

でもアイタイスだったから、この2人が上司だったから、頑張りたいと思えました。

ここで過ごした約1年半の日々は、
これからの人生のなかで、間違いなく特別な存在であり続けます。

めっちゃさみしい! でも最高に楽しかった!!

これまでわたしのコラムを見てくださったみなさま、
応援してくださり、ありがとうございました。

それでは、

『また、どこかで。』

おわり

Editor’sNote

田村めぐみ

田村めぐみ

小さな会社の小さな社員。もうすぐただの小さな人になる。