社長コラム

【月刊あめのもり】2021年1月「脱〇〇宣言!(前編)〜あの日から30年が経って〜」

雨森武志

雨森 武志

UPDATE 2021.01.29

みなさん、こんにちは。
新しい年が始まり、もう1ヶ月が経とうとしています。
早いですね。

時の流れの早さを表した僕の名言(!?)
もう来年も終わるなぁ……」という言葉を思い出します。
年末あたりによく聞こえてくる「もう今年も終わるなぁ」くらいでは
到底表せられないレベルの早さ。40代となり、より一層感じております。

20年以上続けた習慣を刷新!

さて、年が新しくなったこのタイミングで、みなさんには何か変化がありましたか?
僕は割とデカ目の、ありますよ。

事の発端は、昨年の10月頭までさかのぼります。

というのも、ここ15年以上にわたり、
毎年10月にはある決まった行動をとるのがルーティン化されていました。
それは……

デルフォニックスに行って、手帳のリフィルを買う

というもの。

そうです。一部の(いや0.5部? いやいや0.01部くらい?)の方はご存知の通り、僕は大の手帳好き。
スケジュール管理、タスク管理、そして日記的な役割を果たすために手帳は欠かせません。

もちろんチームで共有するためにグーグルカレンダーも使っているのですが、
やはり「ペンを用いて書く」「めくりながら見る」という、より“フィジカルな”行為を通して、
きちんと頭に入れたいという思いが強く、手帳を手放さない生活をずっと続けています。

さらに遡ると、原点と呼べるような体験もあります。
それは、幼少期に習っていたピアノの先生がぶっといシステム手帳を常に持ち歩いていて、
その姿になんともいえないカッコ良さを覚えていたことも影響しているのかもしれません。
大人の象徴というか、できる人のマストアイテムというか。

手帳を使い始めたのは高校の時から。もう25年近く前の話です。その時は無印良品のものでした。
パチッパチ! と留め具を開けて、ウィークリーのリフィルや、無地のリフィル、
はたまたプリクラを入れるためのチャック付きのケース(恥!)など、
自分に必要なものをどんどん装備させることで、少しずつ太くなっていく手帳を見ながら、
ピアノの先生の姿に近づいていく自分になんとも言えない嬉しさを覚えたものです。

大学になってからは、年明けの恒例行事として手帳を買い替え、
26歳の時から、ずっと同じデルフォニックスの手帳を使い続けました。

実はそれに関わる鼎談をここでやっています。
手帳に対する熱い思いも語られているので、お暇な方はぜひ。


編集長ゴヨウタシ 愛用品その3【ダイアリー(デルフォニックス)】

ちなみに手帳カバーを作ってもらった話はコチラから。


革と麻糸と私 手帳カバーは赤色で

たくさんの手帳に囲まれるとこんな顔に。デルフォニックスのスタッフの方を招いた鼎談中の1枚。

デルフォニックスの手帳を使っている方は分かると思いますが、
市販のものでよく見られる1月始まり、もしくは4月始まりではなく、
10月始まりなんですね。厳密に言うと、10月から翌12月まででひと回りする仕様。
したがって、10月に新しいリフィルを買うのが、恒例行事になっていたわけです。

そして昨年も10月が訪れ、当たり前のようにデルフォニックスの店舗に行くと……

いつものリフィル、置いてあらへんがな……

一瞬、頭の中が「?」で埋め尽くされました。

いやでも大丈夫。この定番商品が廃盤になるわけがない。
この店舗にないだけで、他にはあるだろう。
気を取り直して、店員さんに相談します。

あ、はいはい、これ、今ちょうどなくなって!
でも他の店舗にはあるはずなので、確認しますね!

僕はてっきりそれくらい軽い感じで済むと思っていました。
別に特別仕様でもなんでもない、15年も使ってきた極々普通のリフィルですからね。

しかしそこから店員さんは、ディスプレイの下の収納を確認し、
店の奥の在庫を確認し(この辺りから上司? も参加して2人体制)
カタログを確認し、本部に電話で確認し、ドタバタ、ドタバタ……。

「え、なに、この感じ……」「そんな大層なことなん?」

最終的には3人体制でリフィル捜索作戦を繰り広げる店員さんの様子を見ながら、
僕の心拍数は上がりっぱなし……。

時を戻そう(30年ほど)

要すること約15分。季節が変わるくらいの長さを感じましたよ、本当に。

結論から言うと、長年にわたって僕が使ってきたカタチのリフィルは廃盤。
しかし2020年10月からのものは一応リリースされている。
廃盤になるから今シーズンのカタログにも掲載されていない、とのこと。

ということで、とりあえずはリフィルを取り寄せてもらうことになりました。

しかし、ちょうど僕の妻と同じくらいの付き合いの長さを誇る
もう一人の嫁」とも言える存在であるこのリフィルと過ごせるのもあと1年だと発覚したわけです。

無事にリフィルを手に入れたのは10月の中旬。
心の中で「もう最後だよ」「あと1年だよ」なんて、泣かせ系映画にでも出てきそうな
セリフを唱えながら手帳を使う生活を送りながらも、
来年からどないすんねん」という思いは大きくなるばかり。

するとそんな気持ちを打ち消すかのように、
僕の心の中にある思いが芽生えてきます。

ないなら作ったらええがな。

この際、自分が理想とするものを。デルフォニックスの人にも相談してたやん。

そうです。先ほどのリンクを踏んでもらったらわかりますが、
僕は手帳への愛、そしてこだわりが強いが故に、自分が理想とする形のものがほしくて、
それをデルフォニックスのスタッフの方に直々に相談するっていう暴挙に出ていたんです。

自身の“手帳論”を繰り広げる私。

ここまで書いて思い出すのが小学校4年生のときの話。

おそらく誰もがそうだと思うのですが、当時の小学生たちは「連絡帳」というノートを持っていて、
毎日の終礼時にそれを開き、担任だった大村先生の指示に従いながら、
明日の持ち物や宿題などを記入する、という1日の終わりのルーティンがありました。

今でもよく覚えています。
明日の持ち物は「も」を丸で囲む、通称「マルモ」。宿題は「し」を丸で囲む「マルシ」。
その他は思い出せませんが、「マル○」シリーズはその2つ以外もあったはずです。

マルモ、マルシを毎日毎日書き続けながら、弱冠10歳の雨森少年は思いつきます。

元々「マルモ」の枠と「マルシ」の枠があるフォーマットを作れば、
すごく楽だし、整理された状態の連絡帳ができるのでは?

※「フォーマット」なんて言葉は知らなかったはずですが。

思い立ったが吉日。パソコンもワープロも使えない時代ですが、
僕は手書きで連絡帳のフォーマットとなる1枚をつくり、それを父の会社でコピーしてもらって、
ホチキスで留めることで自作の連絡帳を作ったわけです。

そこからちょうど30年。今がまたその時だ。

作ろう。作ってしまおう。今こそ理想の手帳を!

……ということで、話は次回へと続きます。

チラ見せ。詳細はまた次回に!

はい、今日はここまで。

前編・後編に分けるほど大した話ではないんですが……。

実は今年からクライアントやコーポレーターに向けて、
月に1本配信される「メルマガ」を始めることとなり、
そこにこの月一コラムへのリンクを貼ることになりました。
もしかしたら、今すでにそこから来られた方もいるかも知れませんね。

そのメルマガの1発目の発行日に間に合うよう、このコラムを書いているのですが、
時間がなくて、結論まで辿り着かなかった、っていうのが話のオチです。
いやはや、なんとも情けない(爆)

メルマガなんて、今の時代にあったやり方ではありませんが、
名刺交換をしたことがない方で受信を希望する方は
info@i-tie-s.com までメールをください。

手帳をめぐる大河ドラマ、次回はついに大クライマックス(大げさ)。
理想の手帳をつくるための僕の壮絶な闘い(大げさ)の様子を、
そしてその結果出来上がった手帳の中身を紹介します!
来月と言わず、来週には公開する予定です。

ではまた!

Editor’sNote

雨森武志

雨森 武志

五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。

【デルフォニックス手帳 2021年版/2020年10月始まり】 ロルバーンダイアリーカバーL ブルーグレー

3,080(税込)

レビュー

「シンプルで飽きのこないデザイン」と「使いやすさ」で、リングメモやノートでも定番人気のロルバーンダイアリー。カバーとリングタイプのダイアリーをセットにしました。 合皮素材のカバーは、細かなシボで本革を思わせる上質な風合いに仕上げました。ロルバーンダイアリーのリングに沿ってスリットを入れ、スムーズに開閉しやすくなっています。ダイアリー本体のゴムバンドをカバーの穴から通して留める、ユニークな仕様です。マットな手触りの合皮素材で、本革を思わせる上質な風合いも魅力。カバー中面には、メモが挟める袖やカードスリット、ペンホルダーがあります。