社長コラム

【月刊あめのもり】2022年8月「キャンプのススメ。そして人生の転機の話。」

雨森武志

雨森 武志

UPDATE 2022.08.31

みなさん、こんにちは。

確かちょうど1年前も同じことを書いていると思いますが、
今年もかつて夏休みの最終日だった『8月31日』の夜中に、
泣きながらコラムを書いている永遠の小学生、武志くんです。


【月刊あめのもり】2021年8月「ついに言われた『パパ、○○○○』。その時、僕は……。」

さて、突然ですが、みなさんには「趣味」と呼べるものはありますか?

まわりを見渡してみると、まさに「趣味人」と呼べるような多趣味の大人もいれば、
「この人は映画が〜」「この人はゲームが〜」と、一点集中の人もいて、
もちろんそのどちらでもない人もいるような気がします。

僕はどちらかいうと三つ目で、大人になってから、特に29歳で独立して上京した後は、
基本的に仕事ばかりで、これと言った趣味を持たない状態をずっと貫いてきました。

しかし今年になって趣味と呼んでよさそうなものに出会ってしまったんです。
それがキャンプです。最近やっている人、多いですよね。

今年の5月に行った初キャンプから、4ヶ月の間に計5回。
さらに来たる9月に1回、10月にも1回、予約済みです。
これはもう趣味と呼んでいいのではないでしょうか。

ということで今日は、僕が感じるキャンプの魅力を何点か紹介するという
いつもの「誰得」な内容で進めましょう。

そして最後には別の話も少しあります。

1:アイテムがかっこいい

キャンプはもちろん「レジャー」であり、いわば「余暇の遊び」のひとつです。

それは間違いないのですが、それと同時に、生活そのものというか、
「生きる」とか「暮らす」とか、そういう人間の根源的な営みそのものでもあると思います。
テントという“仮設”ながら、一晩を過ごす環境をつくり、その場所でご飯を食べ、眠るわけだから。

それが故に、そこで使われるアイテムは、とても機能性が高いものばかり。
過度な装飾のない無骨な感じがとてもカッコいいわけです。

厳しい自然環境の中でも使用するに足るだけの堅牢性が備わっていて、
それぞれのパーツにきちんと意味があるというか、
必要以上にデザインの要素が入らないデザインというか、
使い勝手が追求された結果、自ずと出来上がるカタチというか……。

そういう徹底された機能美にとても惹かれます。

とはいえ、じゃあすべてが「業務用」みたいな感じで
完全に機能性だけを反映したものかといわれるとそうでもありません。

空前のキャンプブームが訪れ、群雄割拠の時代の中で、
それぞれのメーカーが自社の商品を選んでもらうために、
適度なデザイン性も入れ込んでいて、結果的に本当にカッコいいものになっています。

どれもなかなかお値段が貼るので、
ほしいと思ったものをどんどん買えるかと言われると、そうではないですけど、
アウトドアグッズのお店をフラフラと歩いているだけでも楽しめますよね。

ちなみに我が家のテントとタープは『DOD』のもの。

2:子どもたちの遊び方

我が家には、8月に5歳になった女の子と、来年1月に3歳になる男の子の2人兄弟がいます。

子育てをスタートさせて5年ほどが経ちますが、その中で後悔していることがあるとすれば、
早めにYOUTUBEを見せてしまったこと。
しかも調子にのって、子どもたち用のiPad miniすら買い与えてしまいました。

その結果、家でも外出先でも、すぐに「YOUTUBE見せてー!」と懇願してきます。

もちろんそれも悪くないのですが、YOUTUBEのような“味の濃い”遊び
つまり流れてくるコンテンツを、ただ受け身となって享受するだけの遊びではなく、
自分なりに工夫する余白というか、余地みたいなものがある
“薄味の”遊びに興じてほしいというのも、親としての本音です。

そこで、キャンプです。

自然は、森は、川は、木は、石は、草は、広場は、いわば“余白”だらけ。

YOUTUBEと違ってそのままでは遊び道具にはなりにくいものですが、
すこし手を加えればYOUTUBEなんかを完全に凌駕する
お遊びコンテンツになりえる可能性に満ちています。

そして子どもたちはいとも簡単にそれをやってのけるんですよね。

なにかを拾ってきては、勝手にルールを設けてゲームにしたり。
それをなにかに見立ててごっこ遊びをしたり。

うん、これこれ。

そんな満足感を、汗だくになりながら名前もない遊びに
夢中になっている子どもたちを見ながら覚えています。

YOUTUBEより面白い……、と言い切ることはできませんが、こっちだって面白いよね?

3:妻との共同作業

キャンプはひとりではできません。
※ソロキャンパーを除く。

特にまだ慣れていない僕のような初心者だと、
テントを貼るのも、タープを貼るのも、それらの片付けなども、すべて妻との共同作業です。

もちろん同じ家で家族として暮らしているわけですから、
毎日が共同作業と言われればそうなのですが、非日常のシチュエーションだからこそ、
普段より膨大なコミュニケーションが必要です。

それに家の中での生活は、どんどん便利になっていって、
大体ひとりでできるし、なんだったら人間がいなくても専用の機械が自動でやってくれます。

しかしキャンプでの作業はそうではありません。
当然ながら、人がやらないと、何も進まない。

妻と一緒に作業を進め、指示を出し、指示を出され、その都度、「了解!」「ありがとう!」と言う。
そんな応酬が心地いいわけです。

非日常であるこの1日を、自分達にとって、子どもたちにとって、価値あるものにする。
その目標に向かって、質のいいコミュニケーションが図られる気持ちよさを味わうことができるのがキャンプだと思います。

こちらはちょっと休憩中。

4:頭をからっぽに

最後はこれ。多くの大人がキャンプに惹かれる理由として、
これが一番大きいんじゃないでしょうか。

僕のような小さな会社の経営者あるあるかもしれませんが、
やはり普段は寝ても覚めても頭の中は仕事のことばかり。

週末に家族で外出をしている時でさえ、頭は仕事から開放し切っていないこともしばしば。
それに週末でも、家族が寝てからは基本的には仕事をしています。
これは特に精神的な観点で、あまりヘルシーではないですよね。

しかしキャンプは違います。
少なくともその1日は仕事をしません。気づけば仕事のことを考えてすらいません。
パソコンもタブレットも持っていかないし、場合によっては電波すら届かない環境です。

必死で荷物を運び、テントを立て、タープを貼り、
無心でペグ(ロープを貼るために地面に打ち付ける金具)を叩いている間は、
仕事のことなんか絶対に考えません。というか、頭の中は空っぽ。

そんな状態って、つくろうとしてもなかなかつくれないんですよね。

生活の中で、数少ない仕事から開放される場所、いや、開放せざるを得ない場所。
それがキャンプなのかもしれません。

その状態を求めて、多くの人はキャンプをするのでしょう。

頭、空っぽの顔、してますね。(ただ酔っぱらっているだけ説もあり)

といった感じの4つにまとめてみました。

まだ『冬キャンプ』をするような“手練れ”ではないので、
今シーズンは9月の1回と10月の1回で終わりな気がします。

また来シーズン、これを読んでいる人で一緒に! という人がいたら声をかけてください。

話は変わります。

最後にすこしセンシティブなお話を。

この話を書くかどうか迷ったのですが、
僕の中の衝撃をずっと心に残すために、実名などは伏せながら書くことにしました。
すでに長くなったので、疲れた人は読み飛ばしてください。

話はちょうど1ヶ月前までさかのぼります。

7月の末にとある撮影があり、
この数ヶ月、ずっとお仕事を手伝ってくれているカメラマンをアサインしていました。
彼は確か僕より6〜7歳くらい下だと思います。

ことの始まりは、その撮影当日の朝に彼からもらった1本のメールです。

「子どもが手術をすることになり、立ち会いたいので、本当に申し訳ないですが、今日の撮影をリスケしてほしい」

僕は彼のお子さんがずっと入院をしているということを知っていました。
ちなみにそのお子さんは、僕の上の子どもと同い年。

その連絡を受け、当然ながら同じ子を持つ親として、
迷うことなく「もちろん立ち会ってあげてください」とお伝えしました。

そしてすぐにクライアントにも連絡をすると、同じように
「私も子どもを持つので、気持ちは一緒です。こちらのことは気にせずに」と優しい言葉をいただきます。

そこからお盆休みを挟み、リスケされた撮影を行ったのが、8月19日。

朝イチ、現場で顔を合わすなり、彼は「先日は急にリスケしてもらって本当にすいませんでした」と謝罪の意を伝えてきました。

僕は「いえいえ、ぜんぜん大丈夫です!」と返し、
会話の流れの中で、わりと気軽な感じで「お子さん、大丈夫でしたか?」と問いかけます。
無意識のうちに「はい。おかげさまで」的な答えを想像していたのでしょう。

しかし返答はまったく違います。

いえ、残念ながら、あの日に息を引き取って……。

驚きでした。僕は次の言葉が思い浮かばず、道端での立ち話でありながら、溢れる涙を止められません。

そして、そんな悲痛な状態にもかかわらず、彼は気丈にも僕への謝意を口にします。

撮影をリスケしてもらったおかげで、最期に立ち会えました。本当にありがとうございます。

細かいことは省きますが、大きくはそういう話です。
もちろん彼はその日の撮影も、いつもどおり本当に頑張ってくれました。

これは僕の人生観を変えたと言ってもいいくらいの出来事となります。

このコラムを読んでいる人の中で、僕のSNSを見ている人がいれば、
わりと子煩悩というか、子どもへの慈愛に満ちた良きお父さん、みたいな印象を持つ人もいるかもしれません。

でもそれは本当の姿ではありません。むしろ自分がそうあれてないとはっきりと自覚しているからこそ、
そんなお父さん像に憧れがあり、そういう姿を意図的に発信しているというのが正直なところ。

もちろん子どもは大好きだし、何よりも大切な存在です。
ですが、実情は上に書いたような心優しいお父さんでは決してありません。
これはまったく謙遜ではなく、情けない話、子育てをしていると、本当にイライラしてばかり。

僕は毎朝、出社前に2人を保育園へと送るのですが、
「早く会社に行って仕事をしたい」という自分のエゴが故に、
言われても言われてもグズグズする子どもたちのことを腹立たしく感じてしまい、
恥ずかしながら、声を荒げて怒ることもあったし、意地悪な怒り方をしてしまうこともありました。

また僕は、毎日子どもたちと一緒にお風呂に入るのですが、
そこでもスムーズに進むことの方が珍しく、いつも何かしらのトラブルが起きるので、
結果的に「お風呂」という場所自体が、あまり好きじゃなくなってしまって、今に至っています。

とにかく、子どもたちの行動や発言をどうしても100%ポジティブに捉えることができず、
それが故に我に返った時に、強烈な自己嫌悪に陥ったり、
怒ってしまった後、とてつもない後悔をしてしまったり。
そんなことをもう何年も繰り返しています。

しかしあの日、僕はそんな自分をとても恥じたと同時に、
仕事に前向きに臨むそのカメラマンの姿に感銘も受けました。

長くなってきたのでこれくらいにしますが、あの日を境に、
子育てに対する考え方が完全に変わったというのは決して大げさではない話です。

子どもたちがどれだけワガママを言おうと、なかなか言うことを聞かなくても、
健康で、普通に暮らせるということが、どれだけ恵まれたことなのか。
月並みですが、それを痛感するのに十分な出来事。
だから、常にポジティブに子どもたちと向き合おう。そう心に誓いました。

仕事だって同じです。

どんな案件でも、うまくいかないことは多々あって、
特にこの数ヶ月は、スムーズに進まない案件が多く、精神的にかなり疲弊していました。
でも自分のことを信頼してくれて、発注してくれるクライアントがいて、
同じ目的のために協力してくれる仲間もいる。
それだけでもうめちゃめちゃ幸せなことですよね。
だから、常に前向きに仕事に取り組もう。
これまた社会人1年目みたいな稚拙な心がけですが、心に刻み込んでいます。

私、雨森。2022年8月19日に、生まれ変わりました。本当です。

はい、今日はここまで。

最後、とりとめのない話をなってしまいましたが、
完全に自分のために書いたことなので、まあいいでしょう。

相変わらず、インスタライブとYOUTUBE、やってます。
ぜひみなさん、チャンネル登録、お願いします! ←先月に続いて、言ってみたかったやつ(笑)


あめやん、これどうなん!?【株式会社アイタイス】

ではまた来月に!

Editor’sNote

雨森武志

雨森 武志

五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。

DOD(ディーオーディー) ワンポールテントM 5人用

16,807(税込)

レビュー

軽量&コンパクト。 シンプルで組み立てやすい5人用ワンポールテント。 ペグを打ち込みポールを立ち上げれば完成するワンポールテント。 ファミリーで使いやすい5人用サイズです。 キャンプ場やフェス会場でも目立つスタイリッシュな外観です。