全国1億2千万人の手帳ファンの皆さん、こんにちは。雨森です。
2023年一発目の月イチコラム。今年もこの時期がやってきました。
コラムの一文字目から赤字にするくらいの気合が入っております。
そう、年に1度の恒例(!?)企画、“手帳”のお話です。
知っている人も知らない人もいると思いますが、僕はわりと重度の手帳マニア。
当然グーグルカレンダーも使うのですが、それと併用して、アナログの手帳を今でもガンガン使っています。
手帳へのこだわり、そして愛の強さがゆえに、過去には日本の手帳カルチャーを牽引する文具メーカー、
デルフォニックスのスタッフの皆さんと手帳談義を繰り広げたこともありました。
少し前の記事ですが、お時間のある方はぜひ。
編集長ゴヨウタシ 愛用品その3【ダイアリー(デルフォニックス)】1/3
そして自作手帳の歴史ははじまった。
さて、そんな僕が手帳を自作するようになったのは、2年と少し前のこと。
毎年のルーティンとして、10月にデルフォニックスの直営店『スミス』に足を運び、
15年以上にわたって使ってきた手帳のリフィルを買おうとしたら、、、まさかの廃盤。
途方に暮れながらも、小学校4年生の時に、連絡帳を自作したことを思い出し、
「市販されたものではなく、自分だけの理想の手帳をつくろう!」と思い立ったのが、確か2020年の年末でした。
その辺りの経緯に関しては、過去のコラムから。
【月刊あめのもり】2021年1月「脱〇〇宣言!(前編)〜あの日から30年が経って〜」
そうして出来上がったオリジナルの自作手帳に少しずつ改良を加えながら、
快適なダイアリーライフを送ること1年。2回目の紹介が2022年の3月のコラムでした。
手帳自体のレイアウトの変更もさることながら、それを入れる外側のケースなどにも変更が見られます。
【月刊あめのもり】2022年3月「こんな時だからこそ、あえてのライト、あえての誰得。」
そんな3年越しでお送りしている手帳大河(!?)シリーズ。
今回はついに『完結編』と銘打って、最終回のつもりでお送りしたいと思います。
上で紹介している昨年の状態から約1年。さらなる調整を加えて出来上がった世界にたったひとつの僕の手帳。
「完結編」、つまりこれが最終形だろうと思えるほどに使いやすい状態が出来上がっております。
その詳細を『WEEKLY』『MONTHLY』『外側のケース』の3つに分けて紹介していきましょう。
ちなみに本当は実際にいろいろと書かれた状態のものを見せられれば一番わかりやすいのですが、
当然ながらクライアントの名前などがバンバン出てくるので、それができません。あしからず。。。
Section1『WEEKLY』
手帳のメインとなるのはWEEKLYです。
過去の記事にも書いてきた通り、ここでのポイントは、大きくふたつ。
まず1日を4つの時間帯に分けること。
そして進行中の案件ごとに、タスクを細かく分類して書けること。
それらは継承しつつ、より進化を遂げることができました。
まずは過去のものを見てみましょう。
そしてこの1年の調整の中で追加された機能としては……
1日の枠を「タスク」「オンライン」「外出など」の3つの欄で分けた。
右側のTo DOリストを「先週からの積み残し」「今週のタスク」の2つに分けた。
といったアレンジが加えられています。では全体を見てみましょう。どーーーーん!
コロナの影響もあり、この数年、本当にオンラインMTGの機会が増えました。
多いときだと1日に5本、6本とあることも。
であれば、あらかじめ、その枠をつくろう。そう考えてのアレンジがひとつ目です。
そしてふたつ目は、金曜までに捌ききれなかったタスクを、翌週の「since last week」の枠に書くことで、
「おい、ヤバイぞ」「週明けの月曜、まずはこれからやれよ」というのを、視覚的にすぐにわかるようになりました。
『WEEKLY』に関しては、本当に完成形と言っていいほど、まったく使いにくい部分はなくなっています。
Section2『MONTHLY』
続いてMONTHLYです。これもまず過去のものを見てみましょう。
ちなみにMONTHLYは、WEEKLYと比べるとそれほど大きな進化・変化はありません。
ただここで大事なのは、1日の枠を線で3つに区切ったこと。
上から「オンラインの予定」「外出の予定」「その他の予定」を書く欄になっています。
では現状をお見せしましょう。どーーーーーん!
こちらもWEEKLYと同じく、これ以上の進化はできないんじゃないか、
紛れもなくこれが100点の状態なのではないか。そう感じています。
Section3『外側のケース』
ここまで説明してきた僕の自作手帳は、あくまでA4の普通紙に印刷するだけのものであり、
複数の紙が綴じられているわけではありません。
最悪は、バラバラした状態でクリアファイル的なものに入れるのでもいいのですが、
やはり何かしらの方法で、まとめて持ち歩ける状態にしたいもの。
最初は『HINGE』というバインダーのようなツールを使ってプリントした紙を挟んでいて、
「これはこれですごくいい!」と思っていたのですが、
時間が経つにつれて、少しヨレというか、ウネリというか、出てしまって、手帳フォルダとしては使いにくくなってしまいました。
(そもそもそういう使い方をするものではないので)
その時に出会ったのが、ピアノなどの楽器を演奏する際に使う『譜面隠し』と呼ばれるもの。
これは最高でした。気になる人は過去の記事を読んでほしいのですが、ポイントとしては……
折りたたんで使うので、左にWEEKLY、右にMONTHLYを入れられる。
上下に紙を挟む部分があるので、そこに付箋を貼れる。
外側の素材が丈夫でとても硬いので、そのまま文字を書くのに適している。
という感じで、「手帳を自作する僕のためにあったのか!」と思えるほどの出会いでした。
これを使っていて特に何の不満もなかったのですが……
出会ってしまったんです。もっといいものに。
それは、同じ『譜面隠し』の3つ折り版。
基本的には2つ折りのものと同じ構造で、それが3つ折りになったことで、
A4サイズのスペースが1枚分増えただけなのですが、これがかなり最高でした。
先述の通り、2つ折り時代は、『左にWEEKLY、右にMONTHLY』で、
いっさいの不自由なく使っていました。
それが3つ折りになると、なんということでしょう。
(頭の中で『劇的ビフォーアフター』のBGMを流してください)
『左にWEEKLY、真ん中にMONTHLY、右に翌月のMONTHLY』を挟めるじゃないですか!
人間誰しも、月の後半になると、翌月のカレンダーも一緒に見たくなるもの。
特に我々のような仕事をしていると、1つの案件で月を跨ぐは当たり前なので、これができるのは非常に助かります。
さらにもう一つ3つ折りのメリットがあります。
それは片方の扉を開いて、片方の扉は閉じた状態の時に、フリースペースが生まれるということ。
僕はまずそこに無印のポケットシールを貼ることで、仕事中に大量に使用する付箋入れをもうけ、
さらに上のヘリの部分には、付箋をつけるためにマスキングテープを貼りました。
※素材的にそのままだと付箋の貼りつきが悪い。
つまりこういう状態。
あー、これでどこからどう見ても完璧だ。
市販されているどの手帳より使いやすい自信がある。手帳の神様、本当にありがとう!
はい、今日はここまで。
2年間にわたり、完全なる自己満足の手帳物語にお付き合いいただき、ありがとうございます。
そもそも僕のようなアナログ人間はどんどん減っていると思われ、
いつの日か、「手帳? ああ、なんかおじいちゃん世代が使うやつ?」「『しゅちょう』? 『てとばり』? なんて読むの?」みたいな時代がくるかもしれません。
そんな中、僕と同じように手帳が大好きな人がいれば、ぜひ声をかけてください。オフ会、しましょう(笑)
そして去年と同じく、もし僕が使っているこの手帳のフォーマットがほしい方がいれば、無料データはお渡しします。プリンタで出力して、お使いください。
最後にお伝えしておくと、オリジナルの手帳づくりは、もちろんそれ自体が目的な訳ではありません。
仕事のパフォーマンスを最大化できるよう、スケジュールやTo Do管理を最適化された状態で、かつ効率よく視覚化することを目的にやってます。
それと同時に、僕は、実際に手で触れる物理的なモノの整理だけでなく、
情報やスケジュール管理やタスク管理といった手では触れないモノの整理も大好きなので、
そのへんのフェチを満たすという意味合いでも、アナログの手帳はやめられません。
もはや性癖と言ってもいいでしょう。超ド級の手帳フェチなんですね。
ということで、僕と同じく、ちょっと変わった性癖をお持ちの方もお声がけください。
オフ会しましょう(笑)。いや、それは会社サイトのコラムで書いたらダメか……。
ではまた。
Editor’sNote
五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。