社長コラム

【月刊あめのもり】2024年10月「20年の歳月を経て訪れた不思議な邂逅」

雨森武志

雨森 武志

UPDATE 2024.10.31

みなさん、こんにちは。アイタイスの雨森です。

まずはいつもの通り、業務連絡から。今日も毎月末日恒例、マンスリー振り返りインスタライブ、やります。時間は12:30から。ぜひランチのおともに。


本日の12:30から

そしてこのコラムを書いている今の時刻は、10月31日の早朝5時56分。いつも以上に時間がないので、より淡白なものとなりそうですが、お付き合いください。

さて、先ほど配信されたメルマガにも書いた通り、来月開催される『第108回 東京レザーフェア』に、野性爆弾のくっきー!さんが登場します。ちなみに事前に収録された対談はこちら。


【くっきー! ✕ TLF <前編>】笑いや音楽、バイクにも負けず劣らず“革”を愛する理由とは。

僕はくっきー!さんの20年来の大ファン。というのも、ちょうど20年前に見た野性爆弾のコントが、僕の中では“伝説”とも呼べるものでした。あれから月日が流れ、こうやってご本人と直接お会いできる機会が訪れるというのは、とても不思議な感覚です。

そこで今回は、これまでの人生で自分が触れてきたお笑いをササッと振り返るという、いつも通り、誰得な内容で進めたいと思います。

1:笑点

原点として思い出されるのが、幼少期に父親と一緒にみていた『笑点』です。当時は圓楽さん(何代目ですかね? 馬顔のあの人です)が司会で、お亡くなりになられた歌丸さん、こん平さん、楽太郎さん(も、その後、圓楽さんになりますね)、さらに木久扇さんや小遊三さん、好楽さんたちが活躍していた頃でした。

なんとなく覚えているのは、発想と言葉で勝負する「大喜利」という世界に、“面白さ”はもちろんながら、ある種の“かっこよさ”を感じていたこと。そしてメンバー間で繰り広げられる「いじり合い」みたいな笑いの方法論も、笑点を通して知った気がします。

余談ですが、僕の父親は相撲が好きで、相撲の場所がある時期は、笑点と裏かぶりするので、どちらを見るか迷っていた姿も覚えています。

2:吉本新喜劇

関西人である僕には外せない存在ですね。

小学校からサッカーのチームに入った僕は、土曜日に練習がありました。当時のことはよく覚えています。土曜日がまだ毎週学校だった時代。帰宅して、お昼ごはんを食べながら新喜劇を見て、すぐにサッカーの練習に行き、同じく新喜劇が好きなチームメイトと、誰のどのギャグが面白かったかを語り合うのが定番の流れでした。

その辺りの話は、ここでも少し書いています。


ジブン40年史 – 私の歩み – 【4】夢への一歩。そして挫折へ。

何を言うかが分かっていても、面白い。展開が読めるのに、見てしまう。「スタンダード」とも呼べるお笑いの奥深さを新喜劇を通して知ったような気がします。

3:探偵ナイトスクープ

これも同じく関西人として外せないのがこれ。これは母親や少し歳の離れた姉が大好きで、その影響で小さな頃から見ていました。とはいえ、当時確か放送時間が11時25分あたりからで、小さかった僕は起きておくことができず、毎回VHSのビデオで録画をしてもらっていた記憶があります。

もちろん局長は上岡龍太郎さん。探偵として桂小枝や、越前屋俵太、立原啓裕、北野誠、長原成樹……(すべて敬称略)といった面々が活躍していた頃です。

何度も何度も見た伝説の依頼、通称『爆発卵』の動画でも貼ってみようかと思いましたが、まったく落ちていませんでした……。

4:ごっつええ感じ

そして中学になり、その後の人生に大きな影響を与える芸人に出会います。それが巨星、松本人志です。人生でいちばん影響を受けた人物として、たびたびマッチャンの名は挙げてきました。

ダウンタウンの番組でひとつ挙げろと言われると、やはり『ごっつ』でしょうか。当時、日曜の8時が来るのが楽しみで仕方なかったのを覚えています。

とはいえ実はマッチャンが残した作品で一番好きなのは、ラジオ番組の『放送室』です。394回分、すべての音源がスマホの中に入っていて、放送終了から15年が経った今なお、移動中などに聞いています。

5:2丁目〜BASE界隈

中学時代、いわゆる“松本信者”としてダウンタウンに傾倒しつつ、他方では、関西のローカル芸人たちのお笑いにもドハマリしていました。いわゆる2丁目劇場で活躍する芸人さんたちで、当時の僕がよく見ていたのは、NSC8〜15期あたりの人たち。全国区タレントとして今を輝く芸人さんたちが、まだ下積みだった頃ですね。

2丁目が閉鎖された後は、『baseよしもと』に活動の場を移し、『WA CHA CHA LIVE』にはじまり、『すんげー!Best10』『吉本超合金』などの番組をずっと見ていました。画像にある仙北谷さん、めちゃめちゃ懐かしいですね。

こちらは少しアンダーグランドな匂いがする世界で、ダウンタウンやウッチャンナンチャン、とんねるずなどにハマる周りの人たちと比べて、「そっちもいいけどさ……」と、少し優越感を抱きながら興じていた気がします。

伝説のコント

そして今回の話の核となる部分に迫っていきます。上に書いた通り、ダウンタウンを中心とした全国のお笑いと、関西ローカルのお笑いにずっぽりとハマった青春時代を送った後、大学生になった僕は、年末にある恒例行事を行っていました。それは友人宅に集まり『オールザッツ漫才』を見るというもの。

関西人以外の方は知らないかも知れませんが、『M-1グランプリ』などがなかった当時、年に1度のお笑いの祭典といえば、関西の若手芸人が一堂に介してネタを見せ合う一大イベント、オールザッツでした。

毎年のように見てきたオールザッツのネタの中で、もっとも忘れられないのが、2004年のオールザッツで見た野性爆弾のコント『概念』です。ニコ動に動画があったので、貼っておきましょう。

その衝撃度(笑撃度?)は凄まじく、何度も何度も見直しました。それこそ「コント」という枠組み、旧来の笑いの方法論などの“概念”を覆すような一作です。


はい、今日はここまで。

そんなくっきー!さんのトークセッションは、11月22日(金)の14時から。芸人として、ではなく“レザーマニア”としてのくっきー!さんに、革に関するお話を聞いてもらう内容になるとは思いますが、ぜひお越しください。


第108回 東京レザーフェア

ではまた。

Editor’sNote

雨森武志

雨森 武志

五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。

放送室 1

4,780(税込)

レビュー

松本人志と高須光聖がお届けする、TOKYO FM系列で放送中の深夜ラジオ番組「放送室」のCD化です。今作は、2001年10月4日の初回放送から2001年12月6日までの10回の放送を1枚ずつディスクに収録した<完全生産限定・10枚組CD-BOX>です。