みなさん、こんにちは。アイタイスの雨森です。
しかし暑いですね。小学2年生と年長さんがいる我が家の最近の関心事は、「学校・保育園でプールが入れるか否か」。
我々が小さな頃とは違って、今は「暑いとプールには入れない」時代。熱中症の危険性があるので、一定の気温を超えてしまうと、体育の時間のプールは禁止だそうです。「暑い時こそプール」だった時代とは大きく違いますが、昔と今では暑さのレベルが違うので、仕方ないですね。
そして当たり前ですが、この決まりは名ばかりのものではなく、実際あまり入れません。帰宅後「今日も入れなかった」と報告を受けることの方が多くなっています。このまま世界はどんどん暑くなっていくのでしょうか。心配です。
さて、今日は久しぶりに僕が使っている「手帳」の話です。
……と、聞いて「またかよ!」「もう、それいいよ!」と思った方には、「いつも、そして何年もありがとう」と謝辞を伝えたくなります。
約5年ぶりの大きな刷新
これまでも何度も何度もこのコラムに書いてきましたが、僕は大の手帳好き(そもそも文房具全般が大好き)
約5年ほど前、それまでずっと使ってきたデルフォニックスの手帳のリフィルが廃盤になったことをきっかけに、自作の手帳(というか、自作のフォーマット)をパワーポイントでつくりはじめ、そこから自分が使いやすいようにどんどん改良を加えて現在に至っているという話を、何度もしてきました。
4年にも渡って繰り広げられた“ライフワーク”とも呼べる自作手帳との格闘、超絶時間がある方は、ぜひさかのぼって“一気見”してみてください。
【月刊あめのもり】2021年1月「脱〇〇宣言!(前編)〜あの日から30年が経って〜」
【月刊あめのもり】2022年3月「こんな時だからこそ、あえてのライト、あえての誰得。」
【月刊あめのもり】2023年1月「【完結編】オフ会のスケジュール管理は、自作の手帳で(爆)」
【月刊あめのもり】2024年1月「2024年、働き方改革スタート!」
実際につくってきたフォーマットはこんな感じ。これをウィークリーなら毎週、マンスリーは毎月プリントアウトして、使ってきました。
こちらが約4年前につくった初代フォーマット。左がマンスリーで、右がウィークリーです。
そこから細かい調整を何度も何度も加えて出来上がった最終のもの。これでも飽き足らず……
そうです。この手帳のフォーマットを改善し、予定やタスク管理、体重、睡眠時間などを書き込んでいく時間こそが、日々における神聖な時間であり、何にも侵されることなく続いていく重要なルーティンでした。
そして、それを、やめました。
ズコーーーーーーーーーーーーー!
というズッコケな展開(?)は、先ほど配信されたメルマガにも書いた通りです。
なぜやめたのか
やめたと言っても、「自作のフォーマット」をやめただけであって、「アナログに手帳を書くこと」はやめていません。
そこに関しては、上にも書いた通り、僕にとって非常に大切なマインドフルネスな時間でもあります。
自作をやめたのには大きくみっつの理由があります。
まず、単純に1週間ごとにプリントアウトするのが面倒になったこと。続いて今のやり方だと過去を簡単に振り返ることができないこと。最後に無数に走っている案件を一度に見渡せるガントチャート的なものがほしくなったこと。
こんな感じで3枚が見渡せるピアノの譜面カバーを使って、運用していました。
ひとつ目は、そのまま。毎週プリントしているわけではないですが、紙を挟むバインダー的なもの(実際はピアノの楽譜カバー)が膨らみすぎるのもイヤなので、だいたい1ヶ月に1度、プリントアウトし続ける日々。少し面倒ですよね。むしろ4年半ほど、よくやりました。
ふたつ目に関しては、僕が使っているのは「手帳」と呼んではいますが、言わばただのA4のコピー用紙。マンスリーが1週間ごとに1枚と、マンスリーが毎月1枚、とどまることなく“過去”が生成され続けていきます。僕はその膨大な紙をずっと保管しおいて、年が明けたタイミングで、1年分、つまりマンスリーを12枚、ウィークリーを約50枚をソーターでスキャンし、データとして後からも見られるようにしていました。
しかしそのやり方だと、データとして見られるのは翌年になってから。例えば7月末の今、「3ヶ月前は、どんな動きだったっけ?」と思ったら、紙のかたまりの中から1枚を探さなければなりません(そういう時は、併用しているGoogleカレンダーを使いますが)。それがけっこう煩わしくなりました。
1年毎に60枚を超える“過去”が生成されます。
最後にみっつ目。同業者の皆さんはみんなそうだと思いますが、無数の案件を同時に進めているので、ガントチャートを用いて、それぞれの進捗を俯瞰で見て、どの辺りでどの作業ができるかなどを把握したいとずっと思っていました。
僕の場合だと、定期でいただいている原稿書きの仕事が月に10本ほど。それに加えて、ありがたいことにウェブサイトの制作だったり、企業・サービスのブランド構築の依頼などが不定期ながら、常に10件ほど進んでいます。
これをエクセルやスプレッドシートで実践してみたり、自作のフォーマットをつくってみたりと悪戦苦闘するも、どうもしっくりいかないまま今に至りました。
もちろんオンライン上に便利なツールがあることは分かっていますし、ぶっちゃけるとそれも使っています。でも僕にとっては“実際にペンを持って書く”というフィジカルな行為が大事なので、そこは譲れません。
ということで、これらをきっかけに、思い切って手帳ライフの大幅な見直しを断行した結果、最適解が見つかった気がします。
たどり着いたのは……
なんとなくずっと不便さを感じていた中で、ここまで書いたニーズに応えてくれるものはないのかと、手帳を探し始めたのは2ヶ月ほど前。アマゾンで少し探すと……めちゃめちゃ簡単に見つかりました。たった10分ほどで「これやろ!」と思うものにたどり着いたと思います。
それは大好きな文房具ブランド、『ラコニック』の「マンスリー」と「ウィークリー」そして「ガントチャート」の3冊を組み合わせるという少しトリッキーな方法です。その3冊を1枚のノートカバーに入れて持ち運んでいます。
こちら、マンスリーのサンプル。(画像はAmazonから)
同じくウィークリーのサンプル。(画像はAmazonから)
そしてガントチャートのサンプル。(画像はAmazonから)
この3冊をノートカバーに入れています。「2冊まで」と記載がありましたが、なんとか3冊をぶち込んでいて、今のところ、問題はありません。
断面を見るとこんな感じ。3冊が窮屈そうではありますが、おしくらまんじゅう状態で仲良く収まっています。
そして特筆すべき点はもうひとつあります。それは値段。なんと1冊はそれぞれたった300円程度。ラコニックさん、ありがとう!
では少しだけ画像で見ていきましょう。当然クライアント名が入りまくっているので、ぼかしを入れています。
こちらはマンスリー。無印の『ミシン目入りロール付箋紙』を使って、さらに使いやすく。マンスリーと言いながら、実質1.5ヶ月が見開きで見れて使いやすいです。
こちらはウィークリー。同じく無印の『ミシン目入りロール付箋紙』を使っています。24時間表示になっているのがポイント。
こちらはガントチャート。体重管理もここで(旅行中は測定できていませんが)
無印のこの付箋が大活躍しています。
今日はここまで。
(過去のコラムより)
本当にどんどんと使いやすくなっていくオリジナル手帳。このフォーマットをいじり続け、更新し続けるのが、僕のライフワークになっていくのかもしれません。
1年半ほど前のコラムには上のように書かれていますが、一旦、自作手帳の歴史には幕を下ろしましょう。もちろんラコニックさんの手帳にも飽き足らず、また自作に戻る可能性もゼロではありません。
ん? どこからか声が……
「自己満足で手帳をゴニョゴニョゴしている時間があるなら、スケジュールをこぼさずに、クライアントワークを進めろー!」
ん〜、これは僕自身の心の声なのか、広告の神様からの声なのか、いやはや……。
ではまた。
Editor’sNote
五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。