みなさん、こんにちは。アイタイスの雨森です。
毎月末日に公開するこのコラム。2026年の一発目も、例に違わず当日の朝方に書いています。あぁ、大変だ……。
何年経っても、何本書いても「余裕を持って早めに準備をする」ということが叶わないまま2026年になり、この月1コラムも6年目に突入しました。今年もみなさん、よろしくお願いします。
さて、過去を遡るとこの時期は大体この話題です。
絶望からのスタート
そう、「手帳」です。昔から読んでくださっている方がいれば「あ、もういい!」「その話、まじでもういいよ!」と思われそうですが、なかなか書くネタも見つからないので、お付き合いください。
過去の数回は、毎回「これで最後」みたいなことを書いていて、まるで「閉店セール」をというのぼりを何年も掲げて営業しているお店のようなことを続けています。その時は本当に「これが最後」と思っているんですけどね……
簡単に過去を振り返ってみましょう。20代の後半から10年以上にわたってデルフォニックスの極々スタンダードな手帳を使い続けてきた僕。
あの時も、毎年の恒例行事のように「来年のリフィルを買おう」とデルフォニックスの店舗に行きました。しかしいつものリフィルが見つかりません。店員さんに声をかけ、調べたもらった結果、廃版になることを告げられ、絶望的になったのが事の発端でした。
途方にくれた僕は、小学校4年生の時に連絡帳を自作したことを思い出し、思い切って「手帳を自作する」という決断をします。その様子を書いたコラムが、現在まで続く“大河ドラマ”の始まりでした。
【月刊あめのもり】2021年1月「脱〇〇宣言!(前編)〜あの日から30年が経って〜」
何代目のバージョンかは分かりませんが、これが過去に使っていた自作手帳のマンスリーとウィークリー。これをプリントアウト〜ファイリングして運用していました。
そこから数年にわたって、まるで「ライフワーク」と呼べるほどに、手帳のフォーマットに微調整を加え続けながら、自作手帳を使ってきた僕。
市販のものと違って、自分の好みや使い勝手に合わせてカスタマイズをできるので、調子はすこぶる良く「このままずっと自作手帳で……」と本気で思っていました。
それくらい他ではありえない使いやすさを感じていて、いつの間にか「自作手帳」は自分を形成するアイデンティティのかなり重要な一部になっていたと思います。そんな経緯を過去を一気読みしたい方は、こちらから。
【月刊あめのもり】2021年1月「脱〇〇宣言!(前編)〜あの日から30年が経って〜」
【月刊あめのもり】2021年2月「脱手帳宣言!(後編)〜快適な書き書きライフがそこに〜」
【月刊あめのもり】2022年3月「こんな時だからこそ、あえてのライト、あえての誰得。」
【月刊あめのもり】2023年1月「【完結編】オフ会のスケジュール管理は、自作の手帳で(爆)」
【月刊あめのもり】2024年1月「2024年、働き方改革スタート!」
【月刊あめのもり】2025年7月「大河ドラマは、まだまだ続く」
こだわりも美学も捨てて、もう一度、市販に
その一方で、自作だと「毎週、毎月、プリントアウトをするのが面倒だな」「簡単に過去を振り返ることができないな」といったデメリットを感じていたのも事実です。
そこで約5年ほど使った自作手帳を卒業し、大好きなステーショナリーブランド『ラコニック』に乗り換えたのが2025年の7月のことでした。
具体的な方法としては、「ウィークリー」「マンスリー」「ガントチャート」の3冊を専用のカバーに無理矢理入れ込んで(カバーに入るのは「2冊まで」というのがメーカーの見解)運用するというやり方。さらにそこにふせんを活用するなど、“自作時代”に培ったカスタマイズ力を駆使して使いやすさを追求していました。
ラコニックのマンスリー。左の余白に無印のふせんでカスタマイズしています。
ラコニック時代は体重と睡眠時間もガントチャートで管理していました。
こんな感じで3冊を入れていましたが、明らかに負荷がかかってそう。
ラコニックに慣れてきた頃には「あ、これだ!」「何だかんだ言っても、プロがつくったものには敵わない!」と、先述したアイデンティティの中枢にあったものをあっさりと捨てるカタチで、自作手帳は終了。
このコラムで続けてきた“辞める辞める詐欺”も終えて、ずっと「ラコニックの3冊づかい」を続けていこうと思っていました。本当です。
安西先生、バスケが、改め……
しかしそんな蜜月も、意外と早く終焉を迎えます。きっかけは行きつけの美容院で出された『日経トレンディ 2025年11月号』。特集はズバリ「得する手帳革命」です。
美容院の帰り道で、すぐにポチりました。
手帳マニアである僕は「なんて俺得な企画!」と息巻いて読み進めていると、ほんの10ページほどで運命の出会いが待っていました。
そこに出てきたのは「手帳オヤジ」という愛称を持ち、「手帳の使い方」というテーマで講演までを行っているという白髭千晴さん(コクヨ山陽四国販売 代表)。手には『ジブン手帳』なるものを持っています。
もともとは僕と同じように市販の手帳では満足できず、自作の手帳を使っていたと語る白髭さん。僕にとっては生涯の師を得たような感覚です。
そしてその見開きで紹介されていた『ジブン手帳』の中身、さらに実際に白髭さんが使ったページの写真を見てみると……「これや!」「これこそが俺が求めてるやつや!」と一瞬で分かりました。
紹介しましょう。(勝手に)僕の師匠、白髭さんです。
というのも、ラコニックは使いやすかったのですが、やはり決められたキャパを超えた「3冊づかい」に無理があり、当時ケースや手帳の表紙が破れるという不具合(完全に僕が悪い)が生じていました。
気づけば美容院の床にひざまずき、ロン毛をたらしたまま「(白髭)先生……ジブン手帳が使いたいです」と声を絞り出す僕(完全に嘘。そもそも短髪)。
すぐにビビビ婚を果たし、アマゾンでポチりました。
何度目の結婚でしょうか(浮気者!)
前置きが長すぎましたが、そこから今に至るまで、約3ヶ月ほど『ジブン手帳』を使っています。
いさぎよいデザインもいいですね。
『ジブン手帳』には僕が求めていたものがすべて入っている印象で、ガントチャートもウィークリーもマンスリーも充実。ラコニック時代にはわざわざ無印のふせんを貼ることで設けていたウィークリーの「To Do」欄もデフォルトであります。
どんな手帳なのか、気になる方は、公式サイトをご覧ください。
もうひとつ楽しいのは、専用の付属アイテムまで用意されていること。さすが天下のコクヨさん!
定規のようなテンプレートやインデックスシール、下敷きなども速攻でポチ。それに加えて、ウィークリーの1時間の天地幅にぴったりのロールふせんも探し出し、併用しています。
こちら、サブアイテムたち。ファスナーケースやクリアカバーも使っています。
こちら、ガントチャート。相変わらず体重管理はここでやっています。
これはマンスリー。無印の「半透明マーキングシール」と、ラコニックの「スタイルステッカー」でカスタマイズ。
これがウィークリー。睡眠時間管理はこっちで。子どもの習い事などはカンミ堂の「ロールふせん」でマーク。
とにかく使いやすさが異常なレベルで、今のところ問題に感じることやストレスはゼロ。むしろ用意されたフォーマットや企画が充実しすぎていて、使いこなせていないくらいです。
ついに生涯の伴侶を得た気分で、今回こそはずっと使い続けられる気がしています(フリじゃない・笑)
はい、今日はここまで。
このコラムで書き続けてきた“手帳大河ドラマ”。本当に今回で終わりになればいいなと思っています(これもフリではなく、本当に思ってる)。それくらいジブン手帳、使いやすいですね。あとは昔は売っていたらしい「フィルムふせん」のA5スリム版が再販されれば、言うことなし。メルカリで何回探したことか……
これも何度か書いていますが、「そもそもなんでアナログで管理するの?」「googleカレンダー一択でしょ!」と思われそうですが、僕は「ペンを持ち、紙に書く」というフィジカルな行為そのものが好きなので、スケジュール管理や進捗管理もさることながら、書くことそれ自体が目的というか、もうここは効率とかではなく、趣味の世界というか、フェチの世界というか、そういう感覚であり、今後も絶対に辞めることはないと思います。
ちなみに割と驚かれるのですが、毎月10〜20本近く書いている仕事の原稿も、ほとんどが手書き。出来上がった後、お客さんに納品するために、最後にササ〜っとワードなどに書くカタチで進めています。
このコラムも、もちろん手書きで。
あとは「効率を最優先しない」「時代遅れでありたい」といった部分も、僕が生きていく上では非常に大切な価値観であり、生活においてその象徴とも言えるのが「手帳の運用」です。わざわざ定規で真っ直ぐに線を引いたり、罫線の幅に合わせてソ〜っと付箋をはったりするその体験こそが、非常にマインドフルな時間であり、しっかりと自分と向き合っている感覚が得られます。
同じくアナログ派、手帳マニアの皆さん、ぜひオフ会しましょう(笑)。ではまた。
Editor’sNote
五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。
