僕が所有する機材を、個人的な使用感も踏まえつつ、紹介していきたいと思います。どれも用途の限られる特別なものではないので、もしかしたら、機材を選ぶ時の参考になるかもしれません。今回は、まず「仕事で使う機材の話」についてです!
クライアントも安心
妥協をしないためにも……
カメラがなければ、仕事にならない
早速ですが、カメラやレンズ、周辺機器の値段って高いと思いませんか? 各メーカーの叡智が結集されているので、納得感はあるのですが、お財布に優しいとは言えないと思います。でも、機材を揃えるのって、とっても大事。特に「カメラマン」として仕事をするのであればなおさらです。
いまや入門機とされる一眼レフなどでも、きれいな写真は撮れます。では、なぜ大枚をはたいてハイクラスのものを買うのでしょうか?
まずひとつは、当然ながら高いカメラは性能がいいから。
個人的には故障が少ないという点だけでも、お金を払う価値はあると思うのです。
だって、現場に行って「カメラが壊れました」では、どうしようもありませんからね。道具として堅牢であることは、何よりも重要であると言っても過言ではないでしょう。
また、僕がハイクラスのカメラを選ぶ最大の理由が、カメラマンとしてのブランディングです。
噛み砕いて言えば「プロっぽさの演出」。
クライアントは予算を用意し、撮影案件を発注してくれます。
つまりそれは、「自分たちではできないこと」をお願いしてくれているということです。
いいカメラといいレンズを取り出し、慣れた手付きでセットする。その一連の所作と道具が、相手に与える影響は少なくないように感じます。
だからこそ、“ちょっとした趣味”程度では買わないレベルの機材を揃えておきたいのです。
全員がそう思うかはわかりませんが、「やっぱりプロは違うな」と感じさせるのも、カメラマンとしては大事な仕事。
出来上がった写真にも、説得力を与えてくれる気がします。
なるべく自分のお金で
僕のような商業カメラマンの場合、機材を手に入れるルートが大きく分けて2つあります。
ひとつは、会社の経費で購入してもらうこと。もうひとつが、自分のお金で買うことです。
個人的にオススメするのが、後者のパターン。基本的に僕がそうなのですが、今まで後悔したことはありません。
その前提にあるのが「会社員であること」です。
もしも会社の経費で機材を揃えたとすると、退職後はもうそれらは使えなくなります。
カメラマンとして続けていくのであれば、機材を自分のお金で買い直す必要がでてくるのです。
それってものすごく大変じゃないですか? 僕は貯金をしない主義なので、今すぐに、同じ機材を買う余裕はありません!
また、自分で購入したものであれば、自分の意思で売却もできます。
いまのラインナップで撮れるレベルを下回らなければ、所有のレンズを売って、新しい1本を買うための足しにしてもいいでしょう。
機材はどんどん進化しますから、そうした金策ができるのも、自分の所有物だからこそです。
最後に、予算に上限がないのもポイント。そうなれば、自分のお財布との相談にはなりますが、価格で機材を妥協することもありません。
自分のものですから、プライベートで使うとしても気兼ねなく使えますし、借り物独特の緊張感もなくて済みます。
カメラってお金がかかりますが、かけた分だけ成果は上がります。
人によりますが、自分で大金を払っているわけですから、熱も入るでしょうし、もっと上手になろうと思うでしょう。
ただ、ひとつだけ注意しておいてもらいたいのが、個人的にはずっと赤字です。
自分のお金で買って、メインは仕事で使います。カメラ本体は消費していくものなので、価値も使っただけ落ちる。
そのへんは冷静に考えると辛いので、あまり意識しないほうが精神衛生上いいでしょう(笑)
では、次回の更新では、難しい話はおいておいて、イルミネーションの撮影をレポートしたいと思います!
お楽しみに!!
このコラムを書きはじめて、自分が自由に公開できる写真の少なさにびっくりしています。話は変わりますが、以前、奥さんと『バチェラー・ジャパン』のシーズン3を観ました。最終回のあと、奥さんが不機嫌になっていたので、罪深い番組だと思います。これから観るカップルはご注意を。
EF24-70mm F2.8L II USM
227,200(税込)
こちらが現行の24-70mm F2.8です。F2.8通しのレンズは「広角」「標準」「望遠」が存在しており、それら3本が大三元レンズと呼ばれています。
参照元 https://store.canon.jp/online/g/g5175B001/