みなさん、こんにちは。アイタイスの雨森です。
まずはいつもの通り、告知から。本日5月31日、12:30より毎月末日恒例の『マンスリー振り返りインスタライブ』、行います。お時間が合う方は、ぜひリアルタイムでご覧になってください。
さて、今月は2つのWebサイトを公開させることができたというのは、メルマガでも話した通り。ここでも自社のワークスページで紹介しておきましょう。
2023年の中盤から今年にかけて、アイタイスの案件としてサイト制作のプロジェクトがあまりなかったり(僕自身は、クリエイティブディレクターとして外部のチームに参加してサイト制作は結構やってましたが……)、クリエイティブよりもブランディングに関わるプロジェクトが多かったりで、久しぶりのローンチとなりましたが、どちらも素晴らしい出来でたいへん満足しております。
この2つのサイト、事業内容、サイトの規模、構造、果たすべき目的……、と何もかも違いますが、共通点があります。それはイラストを活用しているということ。
弊社にはもともと社員にカメラマンがいたこともあり、Webサイトをつくる際はどちらかというと写真を活かしたビジュアル展開をすることが多いのですが、今回は2つともイラストを用いています。どちらもそれがバッチリとハマっていますね。
ということで、今日は弊社で制作を担当したWebサイトを「写真だけで展開」「イラストだけで展開」「写真とイラストで展開」の3つの分野に分けて、いくつか紹介したいと思います。
写真だけで展開
これは無数にあります。写真の訴求力は非常に強いので、きちんとプランニングをして撮影をすればインパクトや意味の強いビジュアルをつくることができます。
ここでは2つ紹介していきましょう。
写真だけ<1>:O-DRIVE
こちらは大阪にある私立の学校が運営するオウンドメディアです。写真と極太ゴシックのフォントを紙の雑誌ライクに組んだビジュアルは、公開してから多くのギャラリーサイトや、Web周りのクリエイターのブログなどで取り上げていただきました。
学生たちの強い眼差しや純粋な笑顔、時に大人びた表情などを活かすことを前提にしたデザインですね。
O-DRIVE powered by 追手門学院中・高等学校
実はこの『O-DRIVE』には“前身”となるものがあります。すでに閉鎖されているので弊社のワークスページにしか痕跡は残っていないのですが、僕自身が講師を務めていた専門学校のオウンドメディアです。
これを運営していた時に、若人たちが見せる力のある写真がデザイン的にかなりの強度を与えてくれることを実感していたので、その確信をもとにクライアントである追手門学院中学校・高等学校に提案をしたのが、もう4年以上前。そこから取材を続けて、現在も運用中のメディアになります。
写真だけ<2>:三輝
町工場の街、大田区にある三輝様の企業サイトです。こちらも写真を効果的に使った例として、非常に多くのギャラリーサイトで紹介していただきました。
このサイトで特筆すべきは、切り抜いた人物画像をデザインのあしらいとして使っているところ。TOPページを開くとはじめに出てくる代表が空へと飛んでいくギミックだけで、かなりのインパクトがあります。
ちなみに見ている人(クライアントも?)は気づいていないと思いますが、TOPページに全社員が1回ずつ切り抜きで登場しているのもポイント。社員が追加されるたびに、どこにいれるか迷っております(笑)
余談ですが、このオープニングを自分たちで気に入ってしまったが故に、弊社の5周年サイトで、自らパクっていることは……ここだけの内緒です(爆)。もちろん飛んでいくのは、僕です。鮮やかな飛行姿をご覧ください(笑)
アイタイス inc. 5th アニバーサリー スペシャルサイト
イラストだけで展開
イラストのメリットは、写真では表現できないもの、例えば希望するようなモデルを用意できなかったり、現実では不可能な空想的なビジュアルをつくったり、といった時に有効です。
またクライアントの事業やサービスの性質的に「写真として撮れる被写体が皆無」ということも十分にあり得ます。そういう時にイラストは融通が効きやすく、便利ですね。
これもまた2つ紹介しましょう。
イラストだけ<1>:TORiX株式会社
冒頭でも紹介したTORiX様の公式サイト。公開されたばかりのものになります。このサイトでイラストを用いたビジュアル展開をしようと決まったのは、プロジェクトのはじめの方でした。
「営業」をはじめとしたビジネスにおける方法論のレクチャーを目的としたサイトはたくさんあります。それらのデザインは非常にビジネスライクなものが多く、いかにも「ロジカルに説明しています!」的な、まるでアカデミックな論文でも読んでいるような気持ちになる堅めなものがほとんど。そういった競合とはまったく違うイメージをつくり出すために、最初からイラストを使うと決まっていた気がします。
その狙い通り、パッと見の印象は非常にカジュアルに仕上がっていて、幅広い層に「ちょっと見てみようかな」と思ってもらえそうですね。
イラストだけ<2>:Graffiti Racer
Web3の世界で楽しめるゲームの公式サイトになります。残念ながら現在サービスは停止してしまったようですが、まだ閲覧は可能。ただし我々が納品した時からから、デザインは少し変わっているようです
一切の写真を用いず、イラスト(というか、ゲームのキャラクターなど)と、ゲーム画面のキャプチャだけでデザインを仕上げています。これは先に説明した「写真として撮れるものがない」というのが大きな理由ですね。
写真とイラストの併用
では最後に、ここまで紹介してきたふたつの合わせ技となっているサイトも2つ紹介しましょう。
写真とイラスト<1>:大学眼鏡
こちらも冒頭で紹介したものになります。このサイトでイラストを用いた理由は、そもそもメイン商材である「眼鏡のレンズ」は、どれも無色透明のものであり、写真では商品ごとの差異がまったくわからないという問題があったからです。
また事業の強みとして、充実した商品ラインナップや、高度な専門性をもったスタッフが在籍しているといった点も伝えなければいけません。それらは写真によってしっかりと訴求できるものなので、結果的に写真とイラストの両方を用いることとなりました。
ちなみに写真のモデルとなっているのは、とあるお仕事で知り合ったNさん(いちおう名前は伏せておきます)。出会った時から、心の中で「この人、めちゃめちゃイケオジだなぁ……」と思っていた僕は、今回のプロジェクトを進める中で、クライアントに「知り合いの中で、モデルとして適任がいますよ!」と提案。無事に撮影に協力してもらうことになりました。
ただしモデルがNさんだけだと、サイト内がNさんまみれになってしまうので、せめてもう1人……ということで白羽の矢が立ったのが、はい、僕です。渋みも色気もNさんには到底及びませんが、協力させていただきました。
写真とイラスト<2>:agata Tokyo
こちらは一昨年にローンチされた「日本のよいもの」を世界へと伝えていくためのメディアです。何を隠そう、上で書いた「Nさんと出会ったプロジェクト」というのが、これ。しかも上で紹介した『大学眼鏡』のイラストを描いてもらったイラストレーター、別府麻衣さんに出会ったのもこのプロジェクトです。つながりの中でいいお仕事ができるのは素晴らしいですね。
ちなみに別府さんには、先ほど紹介した弊社の5周年アニバーサリーサイトでもイラストを描いていただきました。いつもありがとうございます。写真とイラストという点では、あのサイトもこのカテゴリに入りますね。
はい、今日はここまで。
いかがでしたか? 改めて、どれも我ながら素晴らしい出来ですね。それも協業してくれているカメラマンやイラストレーター、そしてデザイナーたちの尽力があってこそ。本当に感謝です。
ちなみに我々はWebだけでなく、紙の仕事もやっているので、それも合わせて紹介しようかと思いましたが、体力の限界です……。
さて冒頭と重複なりますが、本日12:30よりインスタライブ、やります。いつも前半は余談ということで、くだらない与太話に終始しておりますが、今日はもうちょっと仕事に寄せて、Webサイト制作の設計に関する話をしようかなと思っております。それで、ちゃんと仕事もしてるんだよっていうことが伝わればと(笑)
ではまた。
Editor’sNote
五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。