社長コラム

【月刊あめのもり】2024年9月「オトン以外からもらった、いくつかの教え」

雨森武志

雨森 武志

UPDATE 2024.09.30

みなさん、こんにちは。雨森です。

例によって、公開前日の夜中に、ヒィヒィ・ゼイゼイと言いながらこのコラムを書いております。

ということで、まずはいつもの通り、業務連絡を。今日も『マンスリー振り返りインスタライブ』、やります。12:30から配信しますので、ご都合のつく方はお昼のお供にリアルタイムでどうぞ。


本日の12:30から

今日は先月の続編とも言える内容です。

オカンはどう? 先生や先輩、友人は??

先月のコラムでは僕のオトン、清志からの人生の中で植え付けられたちょっとした“教え”を4つほど紹介しました。


【月刊あめのもり】2024年8月「数少ない教えを胸に(※別にまだ死んでない)」

それを受けて、「じゃあオトンではなく、オカンからは何か言われたっけ?」と考えたり、「じゃあ学校の先生とかはどうだろう……」と考えた結果、思いついたものをいくつか紹介していきましょう。ではまずオカンから。

「つくってくれた人の味付けがあるのよ!」by オカン

僕が小学校高学年の頃の話です。当時の僕は、桃屋の『キムチの素』にどハマりしていて、家でオカンが漬けていた白菜の漬物につけてキムチにするだけでなく、食卓に出されるさまざまなメニューに、ドボドボと『キムチの素』をつけて、辛さの旨みを楽しんでいました。

それに注意をしたのが、毎日ご飯をつくってくれていたオカンです。

つけた方が美味しいか知らんけど、こっちも良かれと思って味つけしてるねん!

と一喝。いま思うと、まったくその通りですね。小さかったとはいえ、そこに思いを馳せられなかった自分を情けなく思います。

この一言はいまもずっと残っていて、結婚してからは毎日妻がご飯をつくってくれていますが、間違っても味の濃い調味料を大量に使うなど、つくった人の味を壊すような使い方はしないようにしています。

ま、まったく自慢できるようなことではなく、当たり前の配慮ですけどね。

「聞こえよがしに言うな」 by イノセン

高校のサッカー部の顧問の井上先生、通称イノセンの言葉です。

イノセンは僕にとって数少ない“恩師”と呼べる存在で、2年半ほどの部活動を通して、たくさんのことを学んだ気がします。その中からこのひと言をピックアップ。

あまりはっきりとは覚えていませんでしたが、定期テストが近い時期の試合の後だったと思います。一部の部員が「今回のテスト、まったく勉強していない」「今回のテストは、もう捨てた」などと、テストに関するネガティブな話をしていたのを聞いて、イノセンが一喝します。

勉強していないアピールをするな。

それを聞こえよがしに言うな。

部活に精を出しながら、それでも勉強をやっている人はやっている。自ら自分のハードルを下げるような発言をしても、言う方にとっても、聞く方にとってもメリットはない。そんなことを言われた記憶があります。

これは今の仕事にも通ずる部分があって、何度も反芻している言葉です。

「そのためにやってるんでしょ?」 by 中谷くん

僕は大学卒業後、企業には就職をせず、半分趣味、半分仕事、みたいな状態で音楽ライターをやっている時期がありました。その時に一緒に活動していたのが、僕にとって唯一の音楽ライターの先輩とも言える中谷琢弥さんです。

当時、2人で編集部をつくって、フリーペーパーやメディアを運用していたのですが、その編集会議でのひと言が今回ピックアップするもの。

「誰に取材をするか」という議論を進める中で、中谷くんから「ライムサイエンティストは? 雨森、友達でしょ!?」と聞かれます。

そのバンドはもうだいぶ前に解散してしまいましたが、僕の古くからの友人がMCを務めていたヒップホップグループで、実際にそのタイミングでメジャーデビューを果たしていました。ただ他のアーティストと比べると知名度的に劣るのは一目瞭然。そこで「確かに友達なので紹介したいですけど、知名度的に弱くないですか?」と聞いた僕に、中谷くんが言います。

いやいや、雨森が紹介したいならしたらいい。我々が音楽ライターやってるのって、そのためでしょ?

その発言自体、中谷くんはもう覚えていないでしょうけど、僕の中にはずっと残っていて、今も大小いくつかのメディアに関わる僕にとって割と本質的なことを教えてくれたなという気がしています。

「その人と会っている自分に会っている。」 by ユウキ

僕が「相方」と呼んでいる友人、ユウキのひと言です。なぜ相方と呼んでいるかというと、友人の結婚式の余興で、本当に漫才をやったことがあるから。元々はバンドのつながりで知り合い、そこから「笑い」という観点でも深く通じ合って、今も付き合いのある旧友です。

彼から学んだこともたくさんあって、その中のひとつにこんな発言があります。

誰かに会うということは、その人と会っている自分と会うってこと。

どんなタイミングで、どんな趣旨で発された言葉なのかはあまり覚えていませんが、Aさんと会っている時と、Bさんと会っている時では、自分の状態も違うので、新しい人と出会って話せば、新しい自分にも出会える、といった意味で理解しています。

僕はとにかく人見知りで、新しい友人をつくったりするのが極端に苦手なのですが、この言葉はしっかりと心に刻まれていることは確かです。

「あんたがどう思っているかなんか、どうでもええねん」 by 上司

では最後にしましょう。僕は人生の中で3年半しかサラリーマンを経験していないのですが、その時の直属の上司から言われた言葉です。とても厳しい上司で、僕はコピーの書き方や企画の方法など、今につながる仕事の極意を、その人から徹底的に教わりました。

その中で言われたこの言葉。確かコピーを何本か提出して、その意図などを説明した時に言われた気がします。

あんたがどう思っているかなんか、どうでもええねん。

それまでの僕は、バンド活動として音楽をつくったり、音楽ライターとして原稿を書いたり、といった創作活動をしていました。それらは自分が感じたことをベースに、自分のやりたい方法で表現をするのが当たり前の世界。しかしコピーライターとして就職をし、広告物をつくるという中では、自分の主観的な感覚などは二の次であり、クライアントにとってどうかだけが重要だということを、サラリーマン生活の初期に叩き込まれました。

これはまったく正しい考え方であり、その後、上京して専門学校で講師を務めていた時も、また部下に対してクリエイティブに関するレクチャーをする時も、まず大前提として、この考え方を伝えてきたと思います。

ちなみにメルマガでも紹介した通り、この話はちょうど1年前のコラムでも書きました。お時間許すようでしたら、ぜひ。


【月刊あめのもり】2023年9月「たった3年。されど3年。あの日の学びが、今に息づいている。」

はい、今日はここまで。

最近はずっとそうですが、時間がなく、割とあっさりとした内容ですが、まあいいでしょう。

メルマガにも書きましたが、今日9月30日は、大谷選手のいるドジャーズの今シーズンの最終試合の日。基本的にはサッカーにしか興味のない僕ですが、今年に関してはドジャーズの試合がある日は、必ずYahooスポーツを開き、大谷くんの記録とナ・リーグの個人成績のページを何度も何度も見ていました。同じルーティンをしていた人、多くいるんじゃないでしょうか。

これからエンゼルス時代には経験しなかったポストシーズンが始まります。仕事の合間にYahooスポーツのMLBページを開くのが日課となる日々がもう少し続きますね。非常に楽しみです。

ではまた。

Editor’sNote

雨森武志

雨森 武志

五反田に小さなオフィスを構えるブランディング&クリエイティブカンパニー、アイタイスの代表です。

桃屋 キムチの素お徳用 450g×6本

3,377(税込)

レビュー

にんにく・みかん・りんご・生姜といった野菜や果実をベースに、それぞれの素材本来の味と香りをしっかりと生かしたキムチの素です。 白菜にまぶすだけで簡単にキムチ漬けが出来上がります。 しっかりとした辛味と塩味がバランス良く配合されておりますので、キムチ漬けだけでなく、キムチ鍋、キムチ炒飯、豚キムチ、キムチ焼きそばな等、各種キムチ料理にお使い頂けます。