こんにちは! 新人ライターの田村です。めぐりめぐってこの春、株式会社アイタイスに入社しました。しかし‼ この業界のことを、まったく知らずに飛び込んだ私。学ぶことが膨大すぎて、日々奮闘しています。どうか、あたたかく、そして優しく見守ってください。それではさっそくまいりましょう。本日のミッションは……
アイタイスでは、毎週金曜日に行う社内ミーティングを“週1ミーティング”と呼んでいます。
内容としては、次週のスケジュール確認と、連絡事項の共有です。ここでは個別の案件に関わる打ち合わせはしないのがルールになっているので、早い時だと15分くらいで終わることもあります。そんなある日の週1ミーティングでのこと。
社長「これから、このミーティングの最後に簡単なスピーチをしてもらおうと思っている。最近ハマっていることや、自分の周りで起きたニュースなどをランダムで発表していこう。テーマは本当になんでもいいからね」
私(んー。自分のこと話すの苦手やし、難しそうやなぁ……)
西村さん「この事務所ができる前に間借りしていた会社でも、同じような取り組みをやっていたよ」
社長「じゃぁ、田村さん! このスピーチのタイトル考えてみて」
私(……。タイトルを考える⁉ “スピーチ”じゃダメなんや)
というわけで名前を考えるというミッションが与えられました。
まずは情報の洗い出しをするのですが、私は連想ゲームからはじめます。小さい頃やりませんでしたか? そう、『マジカル・バナナ』です。
“バナナ”といったら“黄色”、“黄色”といったら“ひまわり”……と、関連しているものをつなげていく遊び。これがこのスピーチの名前を考えていた時に実際に書いたものです。
改めてみてみると関係のないことや、一時的な感情もありますね。しかし、ここで大切なのは、その時の気分や感じたイメージ。それを書き出していく中で、自然と自分の気持ちも整理され、伝えたいことが鮮明になるのです。
この用紙をもとに、キーワードになる言葉を見つけていきます。
そして私が出したネーミング案はこの3つ。ドーン!
ponne(ポンネ)
Connet(コンネット)
Exchan(イグチャン)
それぞれの案には、意図や意味があります。
1【ponne】(ポンネ)
「アイデアマンになるためには、“ポンポン”と、次々に思考のかけらをアウトプットしていくのが大事。また、仕事モードになると、日常会話を忘れがちになるからこそ、今感じていることを本音で語る」
2【Connet】(コンネット)
「私の地元である大分の方言で“おいで”という意味の“来んね”から。また、あなたと私をつなぎ(connect)、人との情報のnetworkを広げるという意味も。あらゆることを共有し、自分も相手も情報通になることを狙って」
3【Exchan】(イグチャン)
「情報を交換(exchange)して、引きだし(channel)を増やす。そして、急に話を振られたときのピンチをチャンス(chance)に変えよう」
すべて何かと何かをかけ合わせた造語で、意味だけでなく、言葉の響きも大切にしました。
これをまとめた資料を、上司である西村さんに提出すると、このような朱書き(修正メモ)が。
なるほど。説明せずとも伝わる案も考えてみよう!
さきほどの3つに、さらに2つの案を追加しました。
Know me(ノウミー)
Guess what(ゲス ワッツ)
4【Know me】(ノウミー)
「出身や趣味などは知っていても、昨日何をしたか、最近どんなことに感動したのかなどは知らない。相手をもっと知ることで信頼関係も深まるはず。私を知って、あなたを知る」
5【Guess what】(ゲス ワッツ)
「ねぇねぇ、なにがあったとおもう?」という意味。自分が楽しめるような会話は仕事中はできないことが多い。聞いてほしい、話したい! と思える時間になるように」
そして、翌週の週1ミーティングで発表。決め方は、多数決です。いざ、決選投票!
私「では、番号で答えてください。せーの!」
社長「1(ponne)」
西村さん「2(Connet)」
私「5(Guess what)」
……はい、バラバラ(笑)。「どれもよかったんだ」と、いいように解釈しておきましょう。すると、社長が解決策を提示してくれました。
社長「産みの親である田村さんは、すべての案がいいと思ってるよね? だから、オレと西が選んだ2案に絞ってしまって、どちらがいいかを、田村さんが決めようか」
西村さん「忖度なしで好きな方を選んでいいよ」
私(やはりここは、社長が選んだ「ponne」にするべき? でも、出身地である大分弁を使った方も捨てがたい……)
私「決めました。それでは……
2で」(やっぱり、大分を取っちゃった)
西村さん「やった!」
社長「ううう!」
社長はおもちゃを買ってくれなかったお母さんに、ごねておねだりをする子どものように、足をバタバタさせていました。
ということで、名前は【Connet】(コンネット)に決定しました! パチパチパチ〜。
誰が担当するかは、社長が用意してくれたサイコロを使って、その都度、決めることに。
社長「1が出たらオレ、2と3が西(西村さん)で、4、5、6が出たら、田村さん」
西村さん「おぉ、これは、いわゆる……」
社長・西村さん「パ・ワ・ハ・ラ」
社長「いやいや、ちゃんと理由はあるんやで。いずれ田村さんも取材や打ち合わせに行く時があるから。そのときに、場の空気を作り出せるように、自由な会話ができないとあかん。その訓練でもあるからね」
たしかに、社内で緊張しているようじゃ、初対面の人に世間話をするのはハードルが高すぎる気がする。これこそ、ピンチをチャンスに変えるときですね!
こうして始まったConnet。毎週欠かさずやっていますが、まだ社長だけ順番が回ってきません。これまでに私が4回、西村さんが2回なので、確率的にはおかしくはないのですが、私はどうしても社長の話が聞きたい!
そこで、“田村チャンス”を勝手に作りました。実は社長が用意してくれたサイコロは5個入り。そのすべてを振り、ひとつでも1が出れば社長が話すという、田村による、田村のための新ルールです。いつかやりたいと心に誓っています。ふふふ。
そしてこのサイコロにも名前をつけました。
何になったと思いますか? みなさんにクイズです!
答え合わせはまた、今度紹介しますね。
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
たむメモ
忖度はするべきなのか、否か、私は否。
田村 めぐみ
1995.4.19
生まれも育ちも大分県
スキ:お酒、ブロッコリー、クラムチャウダー、昼寝
キライ:カエル(置物やぬいぐるみも✕)
Editor’sNote
こんにちは! 新人ライターの田村です。めぐりめぐってこの春、株式会社アイタイスに入社しました。しかし‼ この業界のことを、全く知らずに飛び込んだので、学ぶことが膨大すぎて、日々奮闘しています。どうか、あたたかく、そして優しく見守ってください。