004

KAWASHIMA
YUDAI

川島優大

コピーライター
アシスタントディレクター

2022年9月退社

SCROLL

そのひと言で、カタチが見えてくる。遠回りでもいい。より広く、より深く。

難しい言葉が使えることも、読む人を選ぶ高尚な文章が書けることも、コピーライターにとって重要ではないと思っています。それよりもお客さまの“思い”を最大限に伝えられるカタチにすること。これを大切にして、一文を書いてきました。世の中のすべての製品やサービスには、必ず関わってきた人たちの“思い”が乗せられています。その一つひとつを教えてくれませんか。自信があること、悩んでいること、すべてを分かち合いましょう。そうすることでただ消費されるのではなく、愛されつづけるものを広めていきます。

もちろんその“思い”、言葉にできなくても問題はありません。それを言語化するのがライターである僕の仕事です。無数にある言葉の中で、一番の答えはいつだって変わります。だからこそ、ともに時間をかけ、気持ちを込めて、その正解を見つけていきましょう。自分が書いたコピーが世の中に大きな影響を与えることができるとは思っていません。でもほんの小さなきっかけなら、つくれるはず。そう信じ、誰かの一歩に寄り添います。綴っていく言葉に愛と責任をもって。

STATEMENT

PROFILE

経歴

1999年千葉生まれ。高校時代までを北海道で過ごし、その後大阪の大学へと進む。経営を学ぶかたわら、SNSでの執筆活動に力を注ぐ4年間を過ごす。「言葉を扱う仕事」をキーワードに就活を進める中で、川島のアルバイト先の店長が雨森と旧友であったことからアイタイスを紹介される。事業内容に魅力を感じ、面談をするも、代表の雨森から「まだ内定を出すには早すぎる」と告げられ、就活を再開。他企業からの内定獲得後もアイタイスへの思いが消えることはなく、もう1度面談のチャンスをもらう。雨森から「本当にうちでいいのか」と何度も聞かれたが、首を縦に振りつづけ入社が決定。内定をもらった場所がオフィスではなくスタバだったことが印象に残っている。これまでの人生で多種多様の方言と関わってきたため、自分自身の言葉がどこに影響されたのかがわからない。

できること

自社サイトでのコラム執筆やSNSを活用した広報業務全般。クライアントワークでは、取材と原稿作成を担当している。

やりたいこと

近年、発展しつつあるe-sports事業において、ゲームコンテンツではなく、プロゲーマーにフォーカスをしたメディアの制作。

雨森武志

SCHEDULE 川島優大のとある1日のスケジュール

07:00

起床

起床

まだ寝ていたい気持ちを押し殺しながらベッドから出ます。前日の夜にお風呂に入っていたとしても、目を覚ますためにシャワーを浴びるのが日課です。

9:00

通勤・出社

通勤・出社

突然のアクシデントが起こるのが怖いので、いつも少し早めに出社。電車通勤ですがいつも空いている路線なので快適です。

10:00

環境整備・作業開始

環境整備・作業開始

社長を含めたスタッフ全員で分担して掃除をしてから、作業をはじめます。午前中は前日までに書きあげた原稿の見直しと修正が主な仕事です。

12:30

昼食

昼食

1週間の半分くらいはご飯を持参しています。この日はお茶漬けでした。アイタイスでは最年少で食べざかりなお年頃のはずなのに1番食欲がありません……。

14:00

原稿作成

原稿作成

新しい原稿にとりかかります。構想を練っている瞬間が一番頭を使いますね。

17:00

取材

取材

何度やってもこの瞬間は緊張します。基本的にはメモはとらないのがアイタイス流。その瞬間しか見せない相手の表情を見逃さないことが大切です。

19:30

退社

退社

最後に1日を通して学んだこと・反省点をノートに書き残して業務を終えます。帰り道はお腹が空きすぎてコンビニによってしまいがち。

20:00

家事全般

家事全般

帰宅をして21時までにすべての家事を終わらせます。一つひとつを面倒くさがると後になってツケが回ってくるので頑張って毎日やっています。

21:30

趣味

趣味

家にいる時はだいたいこのデスクの近くにいます。読書をしたり、ゲームをしたりさまざまです。気づいたら眠くなっているので椅子で寝てしまうこともしばしば。毎回、次の日に後悔しています。

川島優大

川島優大をつくった9枚

  • 1.ポルノグラフィティ / PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
  • 2.OZROSAURUS / ROLLIN'045
  • 3.ソナーポケット / ソナポケイズム②~あなたのうた~
  • 4.赤西仁 / Me
  • 5.ONE OK ROCK / ゼイタクビョウ
  • 6.CreepyNuts / たりないふたり
  • 7.BRIZA YAVAISZ DAZE / BLIZA
  • 8.欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる
  • 9.MOROHA / MOROHAⅡ
ポルノグラフィティ / PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
OZROSAURUS / ROLLIN'045
ソナーポケット / ソナポケイズム②~あなたのうた~
赤西仁 / Me
ONE OK ROCK / ゼイタクビョウ
CreepyNuts / たりないふたり
BRIZA YAVAISZ DAZE / BLIZA
欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる
MOROHA / MOROHAⅡ

ポルノグラフィティ / PORNO GRAFFITTI BEST RED'S(2004)

僕の音楽の原点となっているのがポルノグラフィティ。人生ではじめて手にしたアルバムがこれだったと思います。親からおさがりでもらったipodにこのアルバムだけを入れて何回も繰り返して聞いていました。その後、何度か音楽プレーヤーを買い替えましたが、絶対に一番最初に入れています。大好きなアニメで彼らの歌が主題歌に起用された時はテンションが上がっていました。少し鼻にかかったような高音が唯一無二なんですよね。だいたいどのアーティストでも「好きな曲はこれ」と1つに決めることができますが、ポルノだけはなかなか決めることができません。語り始めたらこのスペースでは収まらない気がするのでとりあえずここらへんでやめておきます。

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NEVERMIND / NIRVANA

OZROSAURUS / ROLLIN'045(2001)

USENで流れていたのを聞いた小学生のころ。今思うと、HIPHOPとの出会いはそこだったのではないでしょうか。最初はジャンルとしても曲としても、何がいいのかまったく分かりませんでした。でも聞きたくなる。かすかに頭に残る歌詞を家のパソコンで調べていた時にはもうヘッズのひとりでした。言葉の面白さに気づきはじめたのも、この時期だったかもしれません。「オジロは王道だろ」と言われがちですがそれでいいんです。シンプル・イズ・ベスト。洗練された彼らの韻の踏み方はいつに聞いても色褪せることはないように感じます。最近のラッパーの派手さも好きですが、やっぱりこの時期のラッパー達はアングラ感も強くて、自分とは別の世界に済んでいる感じがするのが良いですね。僕自身はそちら側の世界の住人にはなりたくはありませんが(笑)

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The Same / 山嵐

ソナーポケット / ソナポケイズム②~あなたのうた~(2011)

理想の「恋愛像」をつくりあげたこの一枚。誰とも付き合ったこともないピュアな時期にこのアルバムを聞いてカップルになったらやってみたいことを歌詞に重ねて妄想していました。毎日連絡を取りあう。ことあるごとにお祝いをする。こういった具体例が並んでストーリーになっている曲はよくも悪くも感情移入しやすかったのだと思います。LINEのプロフィールに表示される写真を歌詞が書かれた画像にしていたのはなかなかの黒歴史……(笑)。そして、いざ初恋の人と付き合って、歌詞通りのことをすると「重い恋愛」だということに気付かされて僕の理想は儚く散ります。ちょっとしんどいって感じたんですよね。年齢を重ねるにつれて、僕の恋愛観はソナポケとは真逆の考え方だと気づきました。あまり連絡を取り合わずともお互いが信頼できる関係性を築ける相手が大切ですね。

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Around the fur / Deftones

赤西仁 / Me(2015)

歳の離れた姉の存在は僕にとってすべての指標になる人でした。服装はもちろん性格でも。音楽も例外ではありません。彼女が「かっこいい」と言えばそう思って、「ダサい」と言っていたら悪いものと捉えていました。当時は携帯を持っていなかったこともあって、高校生になるまでは最新の流行は彼女から取り入れていましたね。特に赤西仁は音楽だけではなくさまざまな部分で影響を受けているひとりです。日本人なのに英語の歌詞ばかりなのがかっこよくて、さらに姉が聞いているのだから「間違いない、これはカッコいいものだ」と思っていました。周りに知っている人がいなかったのより好きになった理由のひとつ。同年代より少しだけ背伸びした曲を聞いていることに優越感を得ていたのかもしれません。ロン毛パーマがカッコいいと思っているのも彼がずっとその髪型だから。いつの間にか僕自身も短髪にしなくなりました。

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無罪モラトリアム / 椎名林檎

ONE OK ROCK / ゼイタクビョウ(2007)

楽器をはじめて買った中学時代。きっかけは「モテたい」なんて不純な動機だったと思います。ギターではなくベースを選んだのも「曲を支えているおれかっこいい」なんてダサい理由。少し斜に構えているのが当時のマイブームだったのかもしれません。弾けなきゃ意味がないと、練習するのに選んだのがこのアーティスト。同じフレーズが多く、他のバンドと比べると簡単だったのでずっと部屋にこもってやっていました。少しずつできるようになるのが嬉しくて、夜もやっていたら家族から怒られたのも思い出。スラップで挫折して以来、触ることはめっぽう減りましたが、今でも「楽器ができる人はかっこいい」は変わっていません。あと、当時付き合っていた彼女にもハマってほしくて持っていたワンオクのCDをすべて貸したら、1枚も返ってくることなくそのまま別れました。

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KID A / Radiohead

CreepyNuts / たりないふたり(2016)

少し前までは「HIPHOPが好き」と周りの友人には言うことができませんでした。「危なそう」・「怖い」のイメージがあるラップを紹介しても相手を困らせるだけだと思っていたからです。しかし、Creepy Nutsが出てからは比較的言いやすくなった気がします。バラエティやラジオにも出演するR-指定のおかげで少しずつ世間体が良くなりましたね。とりあえず誰かにオススメを言う時はこのアルバムをオススメしています。キャッチーなメロディに反して、バチバチ韻を踏んでいくのは聞いてて耳が気持ちいい。「これは有名になるわ」と思わされる1枚です。個人的にはMCバトルより音源の方がHPHOPの面白さに気づけると思うのでもっと音源をdigる(調べる)文化が広まって欲しいです。

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宇宙 日本 世田谷 / フィッシュマンズ

BRIZA YAVAISZ DAZE / BLIZA(2019)

大学4年間で夜の散歩にハマりました。規則的に街灯で照らされている道を自動販売機で買ったコーヒーを片手に30分程度ぶらぶらするのが至福の時間。「かっこつけているだけやろ」と言われたらぐうの音も出ませんが、小説を書いていた僕にとっては、頭を整理するにはちょうどよかったんですよね。その時に必ず聞いていたのがこのアルバム。クルーの一員であるFuji Taitoのリリシズムなリリックが自分の語彙を自然と増やしてくれていた気がします。ラッパーって比喩表現のスキルがピカイチなんですよ。韻を踏むためにどうにか言葉を変えて、でも意味は損なわないようにする技術はコピーライターになった今、「その力をください!」と思ってしまいます(笑)。有名になってほしい気持ちはすごくありますが、心のどこかで”知る人ぞ知る”のままがいいと強く思ってしまうアーティストです。

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unknown possibility vol.2 / FUMIYA TANAKA

欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる(2017)

女性アイドルに「かわいい」ではなく「かっこいい」と思ったのはこのグループがはじめてだと思います。「笑顔で踊る」なんて微塵も存在しない彼女たちのMVを見た時に衝撃を受けました。恋愛ソングをあまり歌わず、現代社会を風刺するような曲が多かったのも目に留まった理由のひとつ。僕が持っていたアイドル観がすべて壊されましたね。世間でよく言われる”オタク”の仲間入りをしたのも欅坂がきっかけ。メンバーの名前が書かれたタオルを持って、ペンライトを振り回すのは他の音楽ジャンルではなかなかすることのない貴重な経験でした。彼女たちの全国ツアーを見に行っていたら、気づいたらほとんどの都道府県に足を踏み入れていたのを今振り返ると「頭がおかしかったんだな」と思うほど(笑)。ここまで時間もお金もつかうアーティストはこれから先、もう出てこないですね。

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Sell Our Soul / THA BLUE HERB

MOROHA / MOROHAⅡ(2013)

誰かにオススメはしたくないけど、世の中の全員に聞いてほしいアーティストランキングぶっちぎりの1位です。ポエトリーラップという馴染みのないジャンルなので、好き嫌いが顕著に出ると思いますが、好みを超えるメッセージ性が彼らにはあります。彼らの曲の『革命』は特に自分の胸に突き刺さる言葉ばかりで『本気を出したらヤバイ俺よりいつだって本気なお前がヤバイ』っていう歌詞は目を背けたくなるほど。よく思いがちな「俺はやればできるから……。」を根底から否定されましたね。第一志望の大学に落ちた日にたまたまYouTubeのトップに出てきて聞いた曲でしたがそれ以来、自分に発破をかける時は必ず聞いています。毎回、なにか考えさせられながら聞くこの曲を、なにも感じなくなった時に、はじめて成功したって言える瞬間なのかもしれません。曲中に出演している人たちの年齢は26歳、僕が『革命』を知ったのは18歳のときでした。そして、この文を書いているいまは折返しちょうどの22歳です。4年後の彼らと同じ年齢になった時、この曲をどう捉えるのでしょうか。

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TNT / Tortoise

川島優大が書いた記事